私にとって、本とは無くてはならないもの。
みなさんにとってはそれがアニメかもしれませんし、推している有名人やキャラクター、VTuberさんなどかもしれません。
それゆえに、様々なタイミングでその良さを発信する。
どんなところが好きで、どんな点が素晴らしいのかを。
リアルな日常、X(旧Twitter)、Instagramなど多様な環境の中で。
私においては、その手段がブログ。
記事を書いている中で、誰かにとっての面白い本が、いつかその人自身に巡り合うといいなあと思います。
小説の選定基準について
今回は前回と違って、ある作者さんの著作に的を絞って小説を選びました。
理由としては、私がその作家さんの描く物語がこの上なく好きだから。
紹介することで、いつかその良さを誰かと共有できたら嬉しいなと。
とはいえ、この作家さん本当に多作。
しかもシリーズ物も多く、色々なタイトルがそれぞれの作品にちょっとずつリンクしていることもしばしば。
その中で、
どの作品が初めに読む1作目として、その作者さんが描く物語の良さを広範に感じられるか?
ということを念頭に置いて、熟考した結果、今回紹介している作品となりました。
あまりこの作者さんの作品を紹介する上で、そう名前が挙がるタイトルではありませんが、1冊の小説のまとまり具合として、とても秀逸な出来となっていますので、気になる方はぜひ1度目を通してみられることをオススメします。
ハートを撃ち抜かれた、何度も読み返している大好きな1冊
この物語に登場する主なキャラクターは、風変わりな探偵、それぞれがそれぞれなりの魅力を放つ美女たち、富豪、探偵の友人、そして殺し屋。
正直、推理小説、ミステリにおいてはよく見る、スタンダードな構成です。
しかし、作者である森 博嗣さんの手にかかると、あら不思議。
ウィットに富んだ独特な言語感覚やテンポ、特有のストーリー展開によって、従来の枠組みからどこか外れた、固有の輝きを放つ1冊の傑作小説がそこに出来上がっているのです。
森 博嗣さんの小説に手を伸ばしてみたい方、一風変わった推理小説、ミステリを読んで見たい方はぜひ。
巡り合ったことを後悔しない1冊がそこにあるはずです。
最後に
今回紹介させていただいた『ゾラ・一撃・さようなら』。
実は、いくつかの作品と繋がりが見られます。
それは例えば、富豪の邸宅にて居候生活を送っているある人物。
あるいは物語内において、1つの重要なキーとなっている美術品。
それぞれがS&Mシリーズの第7作『夏のレプリカ』やVシリーズの第5作『恋恋蓮歩の演習』及び第8作『捻れ屋敷の利鈍』に登場するのです。
正直あまり意味のある繋がりではないのですが、シリーズを通して読んできた私からしてみると「え、これって……!」と鳥肌もの。
もし、一連のシリーズは読んでいつつも今作未読の方がいらっしゃいましたら是非。
ちょっとしたサプライズに口角程度は上がると思いますので。
では、今回はこのあたりで。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。